“一輪の花を飾る”こともリフォームという発想

設立当初より当社は公共事業を中心に土木工事を主な事業の柱としてきました。
しかしバブル絶頂期を過ぎた頃から公共事業のマーケットはいずれ縮小していくだろうと判断し、当時市場規模すら不明瞭であった住宅リフォーム業への参入を決定しました。
未知の市場を開拓するために展開したのが「フラワーショップあくと」です。
なぜ花屋をリフォーム事業の出発点にしたのか?それは「家の中に花を飾る行為は一つのリフォーム」という発想があったからです。
花を買ってくださるお客様はリフォームの潜在的購買層であり、顧客発掘への大きな足がかりになる、そう信じていました。
予想以上にフラワーショップは売り上げを伸ばし、そして1993年にはリフォーム店「アクト」を生花店に併設して、本格的に新規事業を開始。
96年には上越北城店、98年には新潟市へ進出し、当社のリフォーム事業はその仮説を裏付けるように、急成長を遂げました。

■驚異のリピート率86.2% リフォームはサービス業

私がリフォーム業に新規参入する際に徹底したのが、価格の透明性でした。
当時は工事が完了するまで最終的にいくらかかるかわからないというようなことが当たり前だった業界に、新風を吹き込んだのです。
リフォーム業の難しさは、数万円から1000万以上という工事規模の幅の広さと、ひとつとして同じ工事がなく平準化や規格化がしにくいという点です。
そのため、これまでのリフォーム業は、プロダクトアウトの旧態依然とした発想から脱却できずに市場開拓が遅れていたわけです。
当社は最初からマーケットインの発想でリフォーム業に取り組みました。
価格の透明性だけでなく、お客様の目線でお客様のライフスタイルに沿ったリフォームプランを提案することで修繕・修理のリフォームから抜け出し、コンサルティング・リフォームを目指したのです。
一方で礼儀・礼節を徹底することでブランドイメージの構築・強化を接客面で図りました。お客様の期待以上の提案と接客をすることが、リピートを増やすキラーコンテンツだと考えたからです。
その点ではリフォーム業は一種のサービス業だといえます。そして15年以上の地道な積み重ねが今日の驚異的なリピート率(86.2%)につながったと自負しております。

■日本一を目指し、豊かさと幸せを実現

私は理念経営こそが企業の経営目標を達成するための王道であると考えています。たしかに目標数値を掲げ達成することも大切ですが、数値はあくまで指標であって、最終目標ではありません。企業が夢を持ち、社員が一丸となってその実現に向かっていくことが素晴らしいのです。
当社は「人は皆豊かでなければならない!我々に関係ある人はみなどうしても豊かでなければならない!」という基本理念を掲げています。
当社で働く社員、お客様.当社に関わる人々のすべてが豊かで幸せでなくてはならないと思っています。そのために社員が当社の存在価値を認織し、社会貢献を果たしながら物心両面の豊かさを社員につかんでもらいたい。まさにこれが当社の経営理念なのです。夢は新潟から全国に情報発信できる企業になること。
そのためにもディズニーランドや一流ホテルのサービスを学び、いずれは追い越す気持ちで、日本一のリフォーム会社を目指しています。
福田孝則

【福田 孝則】
1954年生まれ.1978年父が創業した頸城建工に入社.新市場開発のためフラワーショップ「あくと」を開業。
1996年リフォーム専門店「アクト」1号店をオープンさせる。
同年、代表取締役に就任。趣味は仕事。座右の銘は「敬天愛人」